1945年
最初の電子式計算機ENIACが誕生した。
これにより人類は、engineがもたらす馬力に加えて、CPUがもたらす処理能力をも手に入れた。
人力では到底不可能だった桁違いの計算結果により、人類は宇宙を、そして未来をも知ることができた。
2045年
ENIAC誕生から100年が経過した記念すべきこの年に人類は過去の遺産の廃棄を決定した。
Let’s abandon our legacy and build a monument.
不要な遺産を棄て新たなる金字塔を建てよう。
このsloganの基に再設計された有効なsystemが起動を開始した。
人類は楽園への歩みを止めることはなかった。
それから数年が経った。
あの民族はもう赤ちゃん言葉を使わない。
2045年は私たちにとって忘れられない年になるだろう。
世界共通語の使用が開始されたからだ。
今までは世界各地で独自の言語が無秩序に使用されていた。英語、スペイン語のように広範囲な地域、多くの民族で使用されていた言語もあったが使用していない者にとっては呪文のようなものだった。
世界は本当の対話を始めた。
私たちは本当の意味でお互いを知り始めた。
We started a dialogue since 2045.
WSD since 2045.
私たちは2045年を心に刻んだ。
「かつて35.68422267299171, 139.75344690481748の座標に存在していた日本という国では日本語という言語が使用されていてその国の人たちは世界共通言語の英語を使うことがとても苦手だった。英語を使う能力を競い合う場では常にworst3に陥いるありさまだった。その国の文化や技術力が他国に劣るかと言えばそうではない。その国は周囲を海で囲まれて他国からの侵略を防ぎやすくとても安心して暮らせる立地だった。そのおかげで独自の文化を熟成し花開かせることができた。言語もその1つだ。民族間の連帯感がとても強く一致団結して勤勉で他国に勝る技術革新等を実現したりもした。それでも英語を使うことはできなかった。その国はその弱点をとても気にしていて英語力強化という題目を何度も掲げては都度挫折していた。私たちはその問題点を発見することができた。その国はなぜか英語を赤ちゃん言葉にして慣れ親しんでいたのだ。それを幼少期から亡くなるまで直すことなく赤ちゃん言葉を使い続けていたのだ。英語を使うためには赤ちゃん言葉をやめなければならない、私たちはそれを指摘した。数年後にその国の英語力はbest3まで上昇するに至った。なぜその国の人たちは英語力を高めたいと切望しながらも英語を赤ちゃん言葉として使っていたのか、その矛盾に満ちた行動はなぜ続けられたのか、理由は定かではないがその可能性として最も高いと考えられるものを挙げる。1900年頃に世界規模の戦争が発生しその国も渦中に巻き込まれた。その国は民族間の連帯感がとても強く独自の文化に誇りを持っていたので敵国が使う言語を国民が使うことを禁止した。話すことはおろか書くことにも制限が設けられ横書きは敵国とは逆向きにalphabetは片仮名に統一された。cleaningはクリーニングという表記になり、発音はklíːniŋからkuriːninguになったのだ。ice cream(ɑìskríːm)はアイスクリーム(aisukuriːmu)になったのだ。発音の際に抑揚をつけないところが最も特徴的だ。この事実に多くの人が絶句していることだろう。知っての通り、発音記号を理解していないことは致命的で、鏡を見ないで身支度をしているようなものだ。発音記号とspellは一致していて、正しい発音を聴けばrなのかlなのか、cなのかkなのか、thなのかsなのかが判別できる。相手が正しい発音をすれば初めて聞いた単語でも文字として書けるのだ。正しい発音をする人が1人でもいればそれを聴いたみんなが正しい発音とspellingをすることができる、そしてそれは続々と受け継がれていく。なぜその国の人たちは鏡を捨てたのだろうか、恥ずかしい姿を見たくなかったのだろうか。私たちはその国の人たちになぜ発音記号も理解しないで英語を使っているのか尋ねたが誰一人として明確な答えを返すことはなかった。そう驚くべきことにその国の人たちは身支度をするのに鏡を見ると便利で早く正しく整えられるということを知らなかったのだ。そしてその国の人たちは戦争が終わった1945年以降もなぜか英単語を片仮名にこじつける慣習を続けた。英語を日常的に使う人たちからするとその国の人たちの発音は赤ちゃんのようであり一部の人は可愛らしいと好意を持つこともあった。敵国の言語を使わない様子で、その国の人たちは戦後もAmericaやEnglandといったかつての敵国を憎み続けたかのように見えるだろうが実際はそんなことはなかった、むしろ好意的であり良好な交流も行っていた。敵国が使う英語を赤ちゃん言葉に貶める意図はなかったと推測される。私たちはその国の人たちになぜ赤ちゃん言葉を使っているのか尋ねたが誰一人として明確な答えを返すことはなかった。そうその国の人たちがなぜ赤ちゃん言葉を使い続けたのかは大いなる謎なのではあるが、おそらくその国の人たちの大いなる独自の文化の1つであり大いなるfeel goodの1つだったものと推測される。その国の人たちが英語力の低空飛行を嘆き悲しんでいるように見せていたのも大いなるfeel goodだったのだろう。最後に私たちの質問への回答でとても特徴的なことがあったことを伝える。その国の人たちは一様に『それが常識だから because it’s common sense』と答えたのだ。その国の人たちはcommon senseと言っているが他の人たちにそれに関することを尋ねても『ありえない Impossible』と返ってきた。その国の人たちは自身の住む国だけを世界の全てと思い込んでいたかのように見えるが実際はそうでもない、確認したところ日本は世界の一部であることを正しく理解していた。その国の人たちは常識だと言いくるめれば、鏡を見ることなく赤ちゃんの服装で可愛らしく振る舞うのだ。そうその国の人たちのfeel goodは私たちの理解も超えるほどのamazingだったのだ。」


コメント